これまでにも体重減少を目的としたダイエットとして、同カロリーの食事ならば、低炭水化物高脂肪のローカーボ・ダイエットが減量に効果があることが、いくつかの研究から示されていましたが、2011年6月4-7日に米国・ボストンで開催されたThe Endocrine Society's 93rd Annual Meetingで、アラバマ大学のBarbara Gower教授らが発表した研究で、体重減を目的としたカロリーをカットした食事をする際に、ローカーボ・ダイエットのほうが、より内臓脂肪を減らす効果があることがわかりました。 教授らは69人の健康な過体重の被験者(白人36人、黒人33人)を被験者として行いました。実験はまず全体がローカーボ・ダイエット(総カロリーの43%が炭水化物、39%が脂肪、18%がタンパク質のバランスの食事で血糖値を上昇させる指標であるグリセミック指数・GI値が45以下の食事)を毎日摂取するグループと、通常食(総カロリーの55%が炭水化物、24%が脂肪、17%がタンパク質)を摂取するグループの二つに分けられ、それぞれ最初の8週間は体重維持期間として各自に適したカロリー、次の8週間は減量期間として成分内容のバランスは同じにした上で、各自の適量よりも1日あたり1000カロリー少ない食事が与えられました。 被験者は全員各8週間の開始前と終了後にCTと二重X線吸収測定法によって内臓脂肪と全体の体脂肪量が測定されました。 データを分析したところ、最初の体重維持期間にローカーボ・ダイエットグループは、内臓脂肪が通常食グループと比較して11%減っていました。ただしこの効果は、白人のみに表れ、黒人では観られませんでした。次の減量期間では、両グループ共に体重が減少していましたが、ローカーボ・ダイエットグループのほうが、体脂肪の減少率は4%多いことがわかりました。 この結果から教授らは、体脂肪と内臓脂肪を減らすには、ローカーボ・ダイエットが特に白人には効果があることが明らかで、適度なローカーボ・ダイエットは様々な食品を摂ることが可能なので継続しやすいのでお薦めできるとしています。 医療ジャーナリスト 宇山恵子 The Endocrine Society's 93rd Annual Meeting 2011.6.4-7 Meeting Abstracts: P2-459 #
by womanhealth-lab2
| 2011-07-30 09:51
| 美容とダイエット
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