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Vol.64 妊娠中につわりがひどいと乳がんリスクが低い

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米国・ニューヨーク州立大学バッファロー校のJo.フロイデンハイム博士らの研究で、妊娠中につわりがひどかった女性は、その後の人生で乳がんになる確率が低いことがわかりました。博士らは、最近乳がんであると診断された女性1,001人(35歳から79歳までのグループ)と、乳がんにかかっていない女性1,917人(乳がんのグループと年齢や人種のバランスがほぼ同様になるように配慮されたグループ)を調査した上で比較、分析しました。その結果、妊娠中の高血圧、糖尿病、体重の増加などの要因は、乳がんの発症と無関係だったのに対し、つわりがひどかった人は乳がんになる確率が30%も低かったそうです。 さらに、つわりのひどさ(吐き気の程度とつわり期間の長さ)が増すほど、乳がんリスクは下がるという分析結果になったそうです。博士は、この結果はあくまで疫学的な調査結果にすぎず、さらに大規模な調査が必要であり、また医学的根拠は今のところ不明なので、つわりがひどかった人が絶対に乳がんにならないなどという拡大解釈は成り立たないとしています。
ニューヨーク州立大学バッファロー校 ニュースリリース2007年6月27日
by womanhealth-lab2 | 2008-02-21 22:22 | 海外の医療健康情報
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