スイス・チューリッヒ大学のP.ヴィルツ博士の研究で、完全主義者は対社会的な心理プレッシャーをより大きなストレスとして受けとめることが明らかになりました。
博士は完全主義度を調査するテストで最高得点を取った50人の中年男性を被験者に実験を行いました。実験は3人の面接官に対して10分間、求職のための自己アピールのスピーチをするもので、さらに面接官の前で数字の2,083から13ずつ引き算をして0になるまで答えるテスト(間違ったら最初からやり直し)が実施されました。 同時にストレス度を測るために、唾液中のコルチゾル濃度、血圧、心拍数、血中のアドレナリン、ノルアドレナリン濃度が計測されました。その結果、完全主義度が高い人ほど唾液中のコルチゾルの分泌が多く、実験後の疲労度も高かったそうです。 こうした傾向は、心臓病の高い危険因子であり、健康上も好ましくないとされています。博士によると、完全主義者は自分に課す達成度を高くし過ぎる傾向があるので、それを現実的なレベルに変えることでプレッシャーを減少させ、ストレスを低減することが必要であるとし、認知行動療法などのプログラムでそれが可能なのではないかと述べています。 (Psychosomatic Medicine 2007年4月号)
by womanhealth-lab2
| 2007-11-11 07:46
| 海外の医療健康情報
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