ハーバード大学公衆衛生学部のL.D.カブザンスキー博士らの研究によれば、敵意を抱くことが長期的には肺機能の低下と結びついているそうです。これまでも多くの研究で、慢性的な怒りや敵意が、心臓病のリスクを増加させることを明らかにしていますが、肺や呼吸機能の低下リスクとの関連を指摘した研究はこれが初めて。博士らは、670人の高齢者を8年間に渡って研究しました。研究では高齢者の呼吸器機能と共に、物事に対して憤慨する傾向や、シニカルさ、疑り深さなどの項目で、敵意の高さを測る質問調査が実施されました。その結果、何事にもこだわりのない、ゆったりした性格の高齢者に比べ、敵対心が強い高齢者は、研究開始時点から肺機能が弱く、その後の衰えも著しかったそうです。博士らによると、敵意は慢性的なストレスと同様に、ホルモンや神経のシステムを過度に刺激し続けることで、長い時間のうちに呼吸器系の炎症を引き起こしやすくし、肺気腫や慢性気管支炎を含む、慢性閉塞性肺疾患のリスクを引き上げているのだといいます。敵意を持つことが、肺の中でタバコの煙と同じように、炎症を悪化させ、さまざまな症状を引き起こす可能性が大きいと博士は結論づけています。
Thorax 2006年10月号私も何かと腹を立ててしまいましたが、休日ぐらいは敵意でできた炎症を消すために、リラックスして過ごします。
by womanhealth-lab2
| 2007-02-09 18:36
| 海外の医療健康情報
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