医師の言葉は患者に大きな影響を与え、肥満や体重過多の患者の減量をより効果的にサポートできることが、2つの研究から明らかになり、2011年2月28日付のArchives of Internal medicineに発表されました。 まず1つ目の実験は、オランダのグローニンゲン(フローニンゲン)大学医療センターのter Bogt Nancy C.W.修士らが行った研究で、BMIの平均が29.5で脂質代謝異常または高血圧のどちらかの症状がある平均年齢56歳の患者457人に対して、上級看護師による生活習慣を改善することによる減量指導を行ったグループと行わなかったグループに分けて3年間比較しました。最初の1年目は年に4回の面談と、 1回の電話によるフォローを行い、2年目と3年目は年に1回の面談と2回の電話見よる聞き取りを行いました。 その結果、1年後には減量指導を行ったグループの方に、BMI値で2.3%の減少があり、特に男性が顕著に減量に成功していました。しかし、3年後の結果を比較してみると、最終的な BMI値の減少は、上級看護師に指導を受けたグループと受けなかったグループに差はなく、血圧の低下や脂質代謝の改善も見られませんでしたが、食後血糖値のみ指導を受けたグループに低下(改善)がありました。 もうひとつの研究は、米国チャールストンのサウスカロライナ大学医学部の Robert E. Post医師らの研究で、2005年~2008年に実施されたもの。20歳から64歳までのBMI25以上の過体重の5474人と、BMI30以上の 2874人を対象に、医師からそれぞれ「過体重」「肥満」であると宣告してもらいました。すると、医師から「過体重」と宣告されたグループは、されなかったグループと比較して約6倍も自分が過体重であることを自覚し、1年のうちに減量をしようと試みる可能性が2.5倍も高いことがわかりました。BMI30 以上の「肥満」についても、医師に宣告されたグループは、されなかったグループに比べて、約7.6倍も肥満であることを自覚し、2.2倍も減量しようと試みる可能性が高いそうです。しかし実際にはBMI25以上の45.2%、BMI30以上の66.4%の患者にしか、医師から「過体重」や「肥満」であることが告げられていませんでした。 この結果から医師の言葉が、肥満や過体重の患者の減量を始めるモチベーションを高め、健康へと導くのに効果的であり、その効果を利用するために、医師は患者に適切に「過体重」「肥満」であることを患者に告げるべきだとしています。
by womanhealth-lab2
| 2011-03-16 15:49
| 美容とダイエット
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