肥満の原因には、いろいろありますが、甲状腺の機能低下や、カルシウム代謝に関するホルモンへの反応異常なども関係する場合があります。 またカルシウム不足は、骨からのカルシウム溶出を促進してしまう上、脂肪細胞を燃焼しにくくして中性脂肪を増やしてしまうので、カルシウム代謝を正常にすることは、肥満の改善になると考えられています。 それを検証すべく、アメリカ国立衛生研究所ノヤノヴスキ博士らが、340人の肥満患者(女性245人、男性95人)を対象に、1日1500㎎のカルシウムを摂取するグループと、プラセボグループを比較した結果、体重、BMI、腹囲、ヒップ径、三角筋皮膚層などに優位な差が見られず、質問紙によるストレス、食欲、気分、行動力などの比較検査に関しても違いが見られませんでした。 しかしながら副甲状腺ホルモン(上皮小体ホルモン)の濃度は、カルシウムを摂取したグループで低下が見られました。この結果から、サプリメントを摂取したことによって、血中カルシウム濃度が上昇したことに反応し、副甲状腺ホルモンのパラトルモンの分泌が抑制されたものと考えられます。 今回の結果では、被験者が少なく女性に偏っていることや、カルシウムの摂取量が少ないこともあるので、今後も研究を進めていくと博士らは述べ、「カルシウムは肥満改善にはあまり効果がないかもしれないが、骨の健康を維持して骨折の危険から身を守るためには役立っているだろう」と述べています。
by womanhealth-lab2
| 2010-05-04 11:24
| 海外の医療健康情報
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