周囲の人に愛されている人は金銭欲が少ない

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守銭奴や業突張りという言葉で連想されるのは「協調性がない、嫌われ者」というイメージがありますが、愛されなかったり嫌われていたりすると感じている人ほど、物やお金の価値に執着し、反対に周囲から愛されていると感じて対人関係に信頼と安心感のある人は、所有する物の価値に無頓着である、ということが米国・ニューハンプシャー大学のEdward Lemay博士とエール大学の研究者がJournal of Experimental Social Psychologyに発表した研究で(印刷版近刊予定・オンライン版2010年8月12日)明らかになりました。

博士らは被験者の対人関係の意識レベル(どの程度、他者から愛されていると感じているか、受け入れられていると感じているか、など安心感、安全感、被保護感、対人関係の安楽さなど)を測定した上で、その人が実際に持っている物への価値基準や、執着心のレベルを、毛布とペンを使用した実験によって測定しました。

実験の結果、自分が周囲から愛されていると感じておらず、安全感・安心感に乏しい人は周囲から愛され守られていると強く感じている人に比べて、毛布やペンの金銭的価値を5倍以上高く評価していました。

博士はこの結果から、なぜある人がもはや不要になった物に執着したり、相続物や遺品に執着したりするのかに関する背景の心理への理解が進んだと同時に、心的障害としての貯蔵症や強迫貯蔵症(ニュースで取り上げられるゴミ屋敷の住人などが、この障害の可能性が高い)の人を援助するために新たな有用な知識が得られたのではないかとしています。

医療ジャーナリスト 宇山恵子

University of New Hampshire プレス・リリース2011年3月3日
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# by womanhealth-lab2 | 2011-03-17 20:45 | 海外の医療健康情報