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Vol.138 ボケ防止にもなるダイエットとは?


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高血圧予防のための食事メニュー法(DASHダイエット法)が、認知機能の低下もゆるやかにすることが、ユタ州立大学のハイジ・ヴェングリーン博士らによって、国際アルツハイマー病学会で報告されました。

野菜と果物を多く取り、糖分、塩分、赤身の肉を少なくするというダイエット法は、ダッシュダイエットと呼ばれ、高血圧を低下させることがすでに明らかになっています。

今回の報告は、65歳以上の3831人を対象にした、記憶、健康、加齢に関する調査結果をもとに分析されたものです。


実験は、一日に4~5種類の野菜と果物、2~3種類の低脂肪乳製品、2回以下の肉、週に5回のナッツや豆、種子類の摂取をしてもらい、これを11年間継続してもらいました。

その結果、最も忠実にこの食事法を守った人々は、認知記憶に関する機能の低下が、よりゆるやかであることがわかりました。

この結果がダッシュダイエットの食事の内容に関係しているかどうかは、明らかにされていません。

しかしながら、ダッシュダイエットを忠実に実行した人の中に、生活習慣を改善し、禁煙や運動をするようになった人が多いことなども、影響しているかもしれないとのことです。

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食生活を健康的にすることで、他のところでも健康に気を使うようになったということが、とても大きいようですね。
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Primary source: International Conference on Alzheimer's Disease
Source reference:
Wengreen H, et al "DASH diet adherence scores and cognitive decline and
dementia among aging men and women: Cache County study of Memory Health
and Aging" ICAD 2009; p. 24.
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by womanhealth-lab2 | 2010-05-25 11:45 | 海外の医療健康情報

Vol.137 1日1、2杯のお酒が認知症を予防する?

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1日1、2杯のお酒をのむことで、6年間にわたり37%も高齢者の認知症リスクを低下させたことが、アメリカノースカロライナ州ウィンストン・セーラムのウェイク・フォレスト大学のケイス・シンク教授らによって、国際アルツハイマー学会で報告されました。

このような“穏やかにお酒を飲む習慣”は、75歳以上の高齢者で、お酒をまったく飲まない人々や、1日2杯以上飲む人々よりも、認知症のリスクが低いことが判明しました。



しかし、このような結果が出ても、博士は、お酒をまったく飲まない人が、認知症予防のためにお酒を嗜もうとすること、さらに軽度の認知症が見られる人の飲酒は推奨していません。

研究は、イチョウの記憶機能に対する効果測定の実験として行なわれ、3069人の75歳以上の男女を対象に、6ヶ月ごとに認知機能の調査を、6年間継続しました。

その結果、388人が認知症と診断され、188人が軽度の認知症と診断されました。1286人が完全な禁酒主義者で、そのうちの55.7%が女性でした。
お酒を飲むグループの39.1%は女性で、お酒を飲むグループの12.3%に認知機能の低下が見られたのに対し、禁酒主義のグループでは20.2%に認知機能の低下が見られました。

調査によると、2587人が“穏やかにお酒を飲む習慣がある人”で、このグループは、お酒を飲まないグループに比べて、37%も認知症のリスクが低かったそうです。

しかし、調査結果を精査して調べると、“穏やかにお酒を飲む”と申告した382人に、約2倍ほど、お酒を飲まない人よりも認知症の進行が早いことがわかり、お酒を飲む量が多すぎると、アルコール性認知症を起こすリスクが高まることを警告しています。

具体的なお酒の種類や量などについても、今後の研究結果が待たれると述べています。

*Primary source: *International Conference on Alzheimer's Disease
Source reference:
Sink K, et al "Moderate alcohol intake is associated with lower dementia incidence: results from the Ginkgo Evaluation of Memory Study (GEMS)" /ICAD/ 2009; Daily Program, July 13, p. 5.
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by womanhealth-lab2 | 2010-05-25 11:35 | 海外の医療健康情報

Vol.136 不老のカギはカロリーオフ?


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米国ウィスコンシンマディソン大学のリチャード・ヴァインドルッヒ博士らの研究によると、カロリー制限は老化を遅くするかもしれないことが、アカゲザルの長期的な観察によって『Science』で報告されました。

カロリー制限による老化の抑制に関しては、ラットやマウスなどのげっ歯類の研究では報告されていましたが、人間により近い霊長類での報告は初めてです。

ヴァインドルッヒ博士によると、1989年に実験を開始し、76匹のサルのうち半分を通常の食事、その半分を30%ほどカロリーを抑えた低カロリー食にして比較しました。

その結果、カロリー制限しないグループでは、糖尿病のサルが5匹、11匹が糖尿病予備軍になった一方で、低カロリー食のサルのグループには、糖尿病になるサルはいなかったそうです。

また、低カロリー食のサルのグループでは、腫瘍の発生が、通常食のグループに比べて50%も少なかったそうです。

さらに、心血管障害についても、通常食のサルのグループに比べて、発症率が半分だったそうです。

また、脳の萎縮についても、カロリー制限をしたサルのグループでは、明らかに萎縮のスピードが遅く、脳の老化がゆるやかであることがわかりました。

ヴァインドルッヒ博士は、カロリー制限したサルのグループが、「内面的な健康を保持するだけでなく、見かけも若々しい」ことを指摘しており、さらに研究を進めてカロリー制限による老化抑制のメカニズムを解明するそうです。

また、博士は、人間にとって食生活を改善して、カロリー制限をすることはかなり難しいことではあるが、この研究を進めることで、新薬を開発して食生活を極端に制限せずに、カロリー制限した場合と同じような効果を発揮して、健康長寿に結びつくようなことも可能かもしれないと示唆します。

Primary source: Science
Source reference:
Colman RJ, et al "Caloric restriction delays disease onset and mortality in rhesus monkeys" Science 2009; 325: 201-04.
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by womanhealth-lab2 | 2010-05-18 11:31 | 海外の医療健康情報

Vol.135 音楽と血圧、心拍数の関係

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イタリアのパヴィア大学ルチアーノ・バーナーディ教授らが、6月30日付の『Circulation』という雑誌で紹介した内容によると、心血管の動きや心肺機能は、音楽の強弱やリズムによって影響を受けることが、音楽療法を用いた実験で明らかになりました。

「音楽が心肺機能や心血管にもたらすメリットをうまく利用して、血圧の上昇を抑制することもできるかもしれない」と博士は述べています。

実験は平均年齢25歳の24人を対象に行われ、被験者の半数がコーラス(歌唱)の経験があり、のこりの半数は音楽のトレーニングを行なったことがありませんでした。

被験者は横になり、リラックスして目を閉じながらヘッドフォンで音楽を聴きました。使った音楽は、

①ベートーベンの交響曲第9番のアダージョ
②プッチーニのトゥーランドットから、叙情的なアリア「誰も寝てはならぬ」
③バッハのカンタータBMW169
④ヴェルディーのオペラ、「ナブッコ」から「行け、我が思いよ」
⑤ヴェルディの「椿姫」から「乾杯の歌」

この結果、音楽のクレッシェンド(だんだん大きくなる)や強調などによって、血圧や心拍数の上昇や血管の収縮などが誘発されたそうです。

特にプッチーニの「誰も寝てはならぬ」は、心血管に与える影響が大きく、バッハのカンタータは、心血管の緊張を緩める効果があるそうです。

研究結果では、コーラス(歌唱)の経験がある人とない人の差は見られなかったようです。

心拍数や血管の収縮(自律神経系の反応)には、音楽の強弱(クレッシェンド)やリズムの速さに同調する傾向があり、この特徴を音楽療法に生かして、心血管障害の治療や予防に役立てることができるかもしれないとバーナーディー教授は述べています。
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by womanhealth-lab2 | 2010-05-18 11:30 | 海外の医療健康情報

Vol.134 片頭痛を起こしやすい中年女性は将来の脳障害のリスクが高い


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アメリカメリーランド州Uniformed Services University大学のアン・シャー博士らが6月24日号の『Journal of the American Medical Association』に発表したアイスランドで行なった研究のレポートによると、片頭痛を起こしやすい中年女性は、そうでない中年女性に比べて、1.9倍も梗塞のような小脳の障害を起こしやすいことがわかりました。

これによって、「片頭痛が中高年女性のその後の小脳血管障害を起こす兆候になるかもしれない」とアン・シャー教授は報告しています。

片頭痛の前兆として約3分の1の人は、ちかちかとした閃光、知覚異常、運動機能の障害、言語障害などを起こします。
最近の研究では、片頭痛が心臓発作や心血管障害の前兆であることがすでに報告されていましたが、シャー教授らは、さらにもっと詳しく血管障害と片頭痛の関係素研究していました。

アイスランドのレイキャビックに住む平均年齢51歳(1967年当時)の4689人の男女が調査の対象で、1967年に最初の調査が実施され、さらにその後、1993年、そして2002年から2004年にかけて、同じ人たちを対象に調査を実施し、MRIで脳のようすを調べました。

この結果、男性の39.3%、女性の24.6%に梗塞の病変が見られました。

さらに片頭痛がある女性の23%に脳の病変が見られ、片頭痛がない女性は14.5%にとどまりました。

この原因についての研究はまだ進められていませんが、教授らは、片頭痛によって自覚症状のない小脳の血管の梗塞が起こりやすくなったり、血管内皮の壊死などとの関連性が指摘されていますが、詳しいことは、今後の研究で明らかにしていくと博士らは報告しています。

Primary source: Journal of the American Medical Association
Source reference:
Scher A, et al "Migraine headache in middle age and late-life brain infarcts" JAMA 2009; 24: 2563-70
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by womanhealth-lab2 | 2010-05-11 11:27 | 海外の医療健康情報

vol.133 低GIの朝食は脂肪の燃焼を早くする

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イギリスのノッティンガム大学エマ・スティーヴンソン博士らが、『the Journal of Nutrition』のオンライン版で発表した研究報告によると、朝食に低GI食を取った女性は、そうでない女性に比べて、60分のウォーキング中に発生する脂質酸化率が増加し、脂肪燃焼がより早く行われていることがわかりました。

低GIの朝食の内容は、麦、大麦、ふすま、全粒粉のパン、脱脂粉乳、リンゴジュース、リンゴ、桃の缶詰、ヨーグルト、ジャガイモ以外の主な野菜などで、血糖値をゆるやかに上昇させる食物のため、糖尿病やその予備軍の人々に推奨されています。

ただし、この研究はかなり小規模の女性のみを対象としたものです。研究に参加したのは、BMIが21.3、平均年齢24歳の女性8人。8人に、第1期には低GI朝食を摂ってもらい、第2期には高GIの朝食を摂ってもらい、その結果を比較しました。

高GIの食事は、コーンフレーク、漂白したパン、ジャム、脱脂粉乳、マーガリン、炭酸入りブドウ糖飲料などを摂ってもらいました。

低GIの朝食は、GI(グリセミック指数)が44、高GIの朝食は78でした。
朝食のカロリーは、それぞれ265キロカロリーでしたが、食物繊維に関しては、低GI朝食が3.5gなのに対し、高GIの朝食は1.5gしかありませんでした。

さらに朝食を摂って3時間後に、60分間のウォーキングを行い、最高酸素摂取量(VO2)の50%になったところで、血液検査と吐く息を採集し成分検査を行いました。

その結果、両方で、食後30分後に血糖値がピークを迎えますが、高GIの朝食のほうが、血糖値が高く、食後3時間にわたって、高い血糖値を示していたそうです。


脂質酸化率は、低GIの朝食は、高GIの朝食の約2倍(7.4g/hに対して3.7g/h)多く、満腹感を感じるグレリンというホルモンの分泌には、違いがありませんでしたが、空腹感に関しては、低GIの朝食を摂った場合のほうが、強く感じないことがわかりました。

今後は、もっと大規模な被験者を対象にして、低GI食と脂肪燃焼について、研究を進めていくそうです。
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by womanhealth-lab2 | 2010-05-11 11:26 | 海外の医療健康情報

Vol.132 肥満とカルシウム



c0079228_11254151.jpg肥満の原因には、いろいろありますが、甲状腺の機能低下や、カルシウム代謝に関するホルモンへの反応異常なども関係する場合があります。

またカルシウム不足は、骨からのカルシウム溶出を促進してしまう上、脂肪細胞を燃焼しにくくして中性脂肪を増やしてしまうので、カルシウム代謝を正常にすることは、肥満の改善になると考えられています。


それを検証すべく、アメリカ国立衛生研究所ノヤノヴスキ博士らが、340人の肥満患者(女性245人、男性95人)を対象に、1日1500㎎のカルシウムを摂取するグループと、プラセボグループを比較した結果、体重、BMI、腹囲、ヒップ径、三角筋皮膚層などに優位な差が見られず、質問紙によるストレス、食欲、気分、行動力などの比較検査に関しても違いが見られませんでした。

しかしながら副甲状腺ホルモン(上皮小体ホルモン)の濃度は、カルシウムを摂取したグループで低下が見られました。この結果から、サプリメントを摂取したことによって、血中カルシウム濃度が上昇したことに反応し、副甲状腺ホルモンのパラトルモンの分泌が抑制されたものと考えられます。

今回の結果では、被験者が少なく女性に偏っていることや、カルシウムの摂取量が少ないこともあるので、今後も研究を進めていくと博士らは述べ、「カルシウムは肥満改善にはあまり効果がないかもしれないが、骨の健康を維持して骨折の危険から身を守るためには役立っているだろう」と述べています。
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by womanhealth-lab2 | 2010-05-04 11:24 | 海外の医療健康情報

Vol.131 睡眠不足と認知行動療法

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ケンタッキー州の病院に勤務する心理学博士のリャン・ワルターさんが、不眠などの睡眠障害の患者115人を対象に行った研究報告によると、2回の認知行動療法の治療によって、多くの患者が治療前よりも、早く眠りに就き、中途覚醒しても、より短い時間で再び眠りに就くことができたそうです。

認知行動療法では、腹式呼吸によって、横隔膜を動かしたり、筋肉の緊張をほぐしたりして、ストレスを上手に解消する方法を教えるようです。

特に長期間不眠に悩んでいる人には効果的で、認知行動療法は、不眠の治療として、今後さらに期待されそうです。

Primary source: Association of Professional Sleep Societies
Source reference:
Wetzler RG, et al "Effectiveness of a cognitive-behavioral treatment program for chronic insomnia" SLEEP 2009; 32: A68-9.

さらに、別の論文では、不眠と気分障害、不安症の関連と、不眠症と遺伝子の関連がそれぞれにあるかもしれないことを指摘しています。

アメリカペンシルバニア大学のフリップ・ゲルマン助教授が、1400人の双生児のデータを分析した結果、不安症や気分障害のある人で不眠症のある人は32.4%。一方で、不眠症のみを訴える人は16.5%にとどまりました。この結果から、不眠を訴える人に対しては、不安症や気分障害などについての検査をする必要があるかもしれないと述べています。

一方、一卵性双生児にはニ卵生双生児よりも、不眠症が少ないものの、一卵性の場合、どちらか1人が不眠になると、もう1人も不眠になりやすいことが判明。しかし、このようなことは二卵性双生児には見られないそうです。

Primary source: Association of Professional Sleep Societies
Source reference:
Gehrman P, et al "Heritability of insomnia in adolescents: How much is just depression and anxiety?" SLEEP 2009; 32: A264.

*それ以上に二卵性双生児に比べて一卵性双生児に不眠症が少ないというのは、2人一緒にいるという結束力、孤独感を感じないからなのでしょうか。逆に二卵性の場合は、あまりにていない2人が一緒にいるから眠りにくい?…う~ん。こちらのほうが気になりました。
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by womanhealth-lab2 | 2010-05-04 11:22 | 海外の医療健康情報