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Vol.108 メタボリックシンドロームと中高年のうつ

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メタボリックシンドロームは、中高年のうつ的兆候を予知するかもしれないという報告がイギリスの大規模住民調査(ホワイトホールⅡ)の結果として、ウェブ版の『Diabates care』という医学雑誌に2008年12月23日、掲載されました。

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのTasnime N. Akbaralya博士らによる、41歳から61歳までのロンドンの公務員5232人を対象に1991年から93年の間と、そして6年後に調査が実施されました。その結果、メタボリックシンドロームの人は、そうでない人に比べて1.38倍も、うつ的な傾向になりやすく、特にメタボリックシンドロームのうちでも、肥満と、HDL(善玉)コレステロール値が低く、中性脂肪濃度の高い人に、うつ的傾向が多く見られたそうです。

今回の調査では、対象者のほとんどが、ロンドンで働く白人の公務員であること、うつ的兆候の尺度が、精神医学的な障害ではない(軽度なもの)であること、などを考慮して評価すべきであると注意を添えています。

しかし、うつ的傾向とメタボリックシンドロームとの関係を示唆する第一歩として評価すべき研究であるとも博士は述べています。
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by womanhealth-lab2 | 2009-09-06 21:58 | 海外の医療健康情報

Vol.107 子供の肥満を楽観視しない

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ケースウエスタンリザーブ医科大学のデビット・ケルバー教授らの研究によると、肥満や体重超過の子供たちは、小児科医できちんと肥満であると診断されていないことがわかりました。

この結果は1999年から2007年までの、オハイオ州の2歳から18歳までの、60711人の子供たちのデータを下に分析されました。

子供たちのBMIから分析して、18.6%の子供が体重超過で、23.2%が肥満とされ、肥満の子供の中の
33.1%が過度の肥満と分析されました。

しかし実際に34.1%の子供にしか、肥満や体重超過の診断が下されていなかったことがわかりました。

詳細な記事は、1月号の『Pediatrics』に掲載されています。

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ところで、2008年の日本は、メタボリックシンドロームが話題の一年で、40歳以上の人は、通称『メタボ検診』を受けた人も多いと思います。

皆さんは子供のメタボリックシンドロームの診断基準があるのを知っていますか?
これが厚生労働省の研究班が発表した診断基準です。

①腹囲
中学生80センチ以上、小学生75センチ以上、又は腹囲(センチ)÷身長(センチ)=0.5以上

②検査数値
■血中脂質(血液1デシリットルあたり)
中性脂肪120ミリグラム以上もしくはHDLコレステロール40ミリグラム未満
■血圧(単位ミリHg)
収縮期125以上もしくは拡張期70以上
■空腹時血糖(血液1デシリットルあたり)
100ミリグラム以上

①に該当し、さらに、②の内のどれかに該当すれば子供のメタボリック症候群と診断します。

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文部省の調査によると、肥満や体重超過ではない一般の子供の約3%がメタボリックシンドロームで、7%前後がメタボ予備軍と言われています。

『Pediatrics』の記事もメタボ基準も、子供の肥満や体重超過に、危機感が薄いことを露呈した結果のように思います。

『肥満は一日にしてならず』です。子供の頃から、スナック菓子やインスタント食品を摂り過ぎて太っているにもかかわらず、「子供はポッチャリしているほうが、元気そうでかわいい」などと、子供の肥満を軽視せず、大人がしっかりと食事や生活習慣の管理をしてあげましょう。

そのためにも、大人自身がメタボではダメですよね
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by womanhealth-lab2 | 2009-09-06 21:57 | 海外の医療健康情報