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Vol.104 テレビゲームは高齢者の認知機能を改善する?

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高齢者はテレビゲームをすることによって、
認知機能の低下を抑制することができるかもしれないことがわかりました。

4、5週間の間に、およそ24時間近くテレビゲームを行うことで、
認知機能能力の向上がみられたと、イリノイ大学アーサー・クラマー博士らが
12月の『Psuchology and Aging』に発表しました。

実験は平均年齢69.1歳の20人に、『民族の興亡(Rize of Nations)』という、
人類の歴史をベースに作られたゲームを、4~5週間の間に23.5時間ほどプレイしてもらいました。

このゲームは、新しい都市を建設してインフラ整備、領土拡大、
他国征服などを計画実行していくという内容。

もうひとつのグループ20人は平均年齢70.05歳で、
実験期間中は一切ゲームを行いませんでした。

空間視覚認知能力などの認知機能を測定するテストは、
実験前と実験中、実験後の3回行われました。

その結果、ゲームをおこなったグループでは、
作業記憶能力、推理能力、視覚的な短期記憶、
作業切り替え能力について、かなりの向上が見られました。

さらにテレビゲームによる認知機能の向上は、
ゲームを11時間以上行ってから、現れると考えられるそうです。

ゲームをすることで、素早く反応したり、複合的に感覚を使うことで、
認知能力の統合が必要とされ、これによって認知機能が改善すると博士らは分析します。

特に数あるゲームの中でも、あいまいな状況での判断能力、
計画的に予定を立てて行動する能力、複数の作業を同時にこなす能力、
作業記憶能力など、一般的に高齢になると落ちるといわれる能力を必要とするゲームが、
認知能力を高めると考えられるそうです。

・・・・・・・・・・
でも、好きでゲームをしないとやっぱり苦痛だし、4~5週間で24時間も
ゲームで遊べないと思いますが・・・人それぞれ、ですよね。

以前取材で、老人が集まる施設に、『太鼓の達人』があって、これは人気でしたね。
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by womanhealth-lab2 | 2009-07-02 13:00 | 海外の医療健康情報

Vol.103 依存性の少ないメラトニン系不眠症治療薬

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イギリスの医学雑誌『ランセット』に掲載された不眠症治療薬に関する論文によると、「タシメルテオン」というメラトニン受容体に作用する不眠症治療薬が、治験において、睡眠時間、入眠までの時間、睡眠が持続した時間などに関して、プラセボ薬と比較したところ、有意に改善したと、イギリスのブリガム女性病院医師のエリザベス・クラーマン博士らが報告したそうです。

この新薬「タシメルテオン」は、メラトニン受容体のMT1、MT2を作動させることで、シフトワークや時差ぼけ、老化などで乱れた睡眠サイクルを改善すると言うメカニズムを持っおり、武田薬品が開発し、アメリカではFDAの承認を得て、販売されている「ラメルテオン」(商品名はロゼレム:ROZEREM)と同様の効果があるといわれています。

ロゼレムは、日本でも今年、製造販売承引申請が提出され、不眠症や睡眠障害の潜在患者が7500万人もいると言われる日本での販売が待たれます。

メラトニンに似た働きを持つ不眠症治療薬は、従来の治療薬が抱えていた、依存性、運動障害、記憶障害、翌日まで眠気が取れないなど、GABAを作動させることで、脳の不調を起こしやすかったものが多かったのですが、今回の新薬やロゼレムには、不快で不自然な症状があまり見られず、自然に近い睡眠を得ることができるようです。

私は時差ぼけや徹夜続きで生活時間が乱れた時に、メラトニンをのみますが、ロゼレムには、メラトニンよりも強い効き目があるということです。
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by womanhealth-lab2 | 2009-07-02 12:56 | 海外の医療健康情報