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Vol.76 高齢喫煙者の認知症、アルツハイマー病リスク

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オランダ・ロッテルダム市エラスムス大学メディカルセンターのM.ブレトラー博士らの研究で、高齢の喫煙者は非喫煙者に比べて認知症やアルツハイマー病の発症率が高いことがわかりました。博士らは、55歳以上(平均年齢69.5歳)の男女6,868人を対象に、7年間に渡って調査を実施しました。調査開始時点で認知症と診断された人はおらず、調査対象者の22.6%は喫煙の習慣があり、41.6%は過去に喫煙習慣が
ありました。7年後の調査では、対象者の10.3%が認知症と診断され、そのうちの4分の3がアルツハイマー病でしたが、データを分析した結果、調査開始時に喫煙習慣があった人は、非喫煙者に比べ認知症になる確率が47%、さらにアルツハイマー病になる確率が56%も高いという結果になりました。また過去に喫煙習慣があった人も、非喫煙者に比べ認知症で15%、アルツハイマー病で17%高くなっていました。
博士らは、患者の遺伝子に含まれる「アポリポ蛋白E4」が、アルツハイマー病の危険因子であることは知られているが、喫煙はアポリポ蛋白E4を保有しない人のアルツハイマー病の発症にも、大きな影響を与えているとしています。
Neurology 2007年9月4日号
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by womanhealth-lab2 | 2008-10-12 13:34 | 海外の医療健康情報

Vol.75 親のPTSDと子供のストレス耐性

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アメリカ・ニューヨーク市のマウントサイナイ医科大学などの研究チームによると、アウシュビッツなどの収容所において、いわゆるホロコーストを体験したことによってPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ人たちの子供の多くが、PTSD患者と同様のストレスホルモンにさらされていることがわかりました。研究チームは、ホロコーストの生存者の子供ですでに成人に達している33人を被験者として、調査を実施しました。まず、彼らの両親を診察した結果、33人のうち23人の両親のどちらかがPTSDであると診断され、残りの10人の両親はどちらもPTSDでないとされました。次に被験者を対象に24時間に渡り、30分おきに彼らの血中コルチゾル濃度を計測して比較対照したところ、PTSDと診断された親を持つ被験者の血中コルチゾル濃度が、両親ともにPTSDではなかった人たちよりも低いことが明らかになりました。また母親がPTSDだった人のほうが、より血中コルチゾル濃度が低く、ストレスに脆弱であることもわかったそうで研究チームによると、両親がPTSDである人の子供は、よりストレスの影響を受けやすく、PTSDになりやすいので注意が必要だとしています。

Archives of General Psychiatry 2007年9月号
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by womanhealth-lab2 | 2008-10-12 13:30 | 海外の医療健康情報