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Vol.72 子どもの食わず嫌いは親からの遺伝?

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英国・ロンドン大学ユニバーシティカレッジのL.クック博士らの研究で、子供の食わず嫌いの原因の約80%は遺伝によることが明らかになりました。
博士らは、8~11歳の一卵性、二卵性合わせて5,390組の双子とその両親を対象に、食わず嫌いの拒否的反応が遺伝的要因によるものか、親の食生活などの影響によるものかを確かめるために調査を実施しました。
その結果、一卵性双生児のほうが食べたことのない食物を嫌う傾向を共有する率が高かったといいます。食わず嫌いの傾向の要因については、遺伝によるものが実に78%を占め、生活環境のみによる直接の影響はなかったことがわかっています。
博士によれば、人間も動物も、未知の食べ物に対しては抵抗を示すことが知られており、それは自然界において、毒性のある物から自身の身を守るために備わった能力ではあるものの、逆に現代においては健康に良い野菜などを子供が嫌う原因ともなっているのではないかと分析しています。
自分の子供が、食べたことのない野菜を嫌ったり、好き嫌いが激しかったりした場合、親はしつけが悪かったのかと自分を責めることも多いようですが、これは遺伝的な要因であるということを理解したうえで、繰り返し何度もチャレンジし、子供を嫌いな食べ物に慣れさせることが重要であるといいます。
(American Journal of Clinical Nutrition 2007年8月号)
~まさに、「食育」ですね・・・
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by womanhealth-lab2 | 2008-08-03 09:51 | 海外の医療健康情報

Vol.71 妊娠中に血圧が高い人は長期的に見て太りやすい

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オーストラリア・クィーンズランド州、ロイヤル・ブリスベーン女性病院の、L.キャラウェイ博士らの研究で、妊娠中に血圧の高かった女性は、血圧に問題のなかった女性に比べて太りやすいことがわかりました。博士らは、1981年から1984年にかけて、公立の病院で出産した女性3,572人を対象に、21年後の健康状態などを調査しました。その結果、調査対象の女性のうち73.3%が、妊娠時点でのBMI値が標準(18.5-24.9)の範囲内にあり、妊娠中に高血圧症と診断されたのは8.9%でした。21年後の調査では、妊娠中に高血圧だった女性はそうでなかった人に比べ、平均で1.35もBMI値が高く、5以上増加するリスクが59%も高かったといいます。この結果を受けて博士は、妊娠中に高血圧症と診断された女性は、長期的に肥満になりやすい傾向が明らかであるとし、肥満はさまざまな慢性疾患の原因でもあることから、もし妊娠中に高血圧症と診断された場合、肥満にならないよう、その後の生活習慣に注意すべきであると指摘しています。

(American Journal of Epidemiology 2007年8月15日号)
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by womanhealth-lab2 | 2008-08-03 09:49 | 海外の医療健康情報