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Vol.49 がん患者の配偶者が抱えるストレスは患者本人とほぼ同じ

c0079228_9442895.jpgがんを克服した患者の配偶者(夫や妻)は、患者本人と同じくらいの過剰なストレスを経験していたことが、米国・フロリダ大学ゲインズビル校のM.ビショップ博士の研究で明らかになりました。調査は配偶者のどちらかが、がんを克服した夫婦177組と、がんと無関係の夫婦133組を対象に行われました。がんを克服した患者たちは全員、幹細胞移植を経験してから平均6~7年経過しており、その間の情緒的、身体的健康状態について、夫婦そろって継続的に調査されました。その結果、がん治療を受けて克服した患者の配偶者は、がんと無関係の夫婦に比べて、精神的健康が損なわれている比率が高かったといいます。特
に疲労を感じることが多く、抑うつ、不眠、性的不能の症状を訴えていました。また、がんを克服した患者自身の抑うつ経験は、配偶者の抑うつ経験率よりも高率でした。博士は、がんを治療中の患者の配偶者は、情緒的ストレスを常に感じており、精神的なサポートが必要であるにもかかわらず、そのことが顧みられてこなかったことを指摘しています。また、このストレスによる社会的なロスは膨大なものだと考えられるため、今後のさらなる研究で、がん患者の配偶者への負担を軽減する対策が求められるとしています。

Journal of Clinical Oncology 2007年4月号
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by womanhealth-lab2 | 2007-09-28 09:45 | 海外の医療健康情報

Vol.48 妊娠中に“りんご”を食べると子供は喘息になりにくい?!

c0079228_9429100.jpg妊娠中に母親がりんごを食べると、生まれた子供が喘息になりにくいことが、オランダ・ユトレヒト大学のS.ウィラーズ博士らの研究によってわかりました。これは、約2,000人の妊婦と、彼女たちの産んだ1,253人の子供を対象に行われたもので、妊娠中の母親の食生活と、生まれた子供の肺と呼吸器の健康状態が、継続的に調査されました。その結果、子供たちが5歳の時点で、162人の子供に過去一年間における呼吸器の異常が認められ、145人が喘息と診断されました。母親の妊娠中の生活と子供の喘息との関係を分析したところ、妊娠中、一週間に4個以上のりんごを食べていた母親の子供は、りんごを1個か全く食べなかった母親の子供に比べて呼吸器の異常が発見される率が37%低く、さらに喘息と診断される率は53%も低かったといいます。この相関は、りんごに関してのみ認められ、柑橘類や野菜の摂取はなんら影響を及ぼしていなかったということから博士は、りんごに含まれるフラボノイドなどの物質が関与しているのではないかとしています。また、一週間に一度以上魚を食べていた母親の子供は、魚を食べない母親の子供よりも、アレルギー性湿疹の発症率が43%も低いことも発見されました。博士は、この研究をさらに進めていけば、妊娠中の食生活を改善することで子供のアレルギー性疾患の予防が可能かもしれないと期待をよせています。
Thorax Online版 2007年4月5日号
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by womanhealth-lab2 | 2007-09-28 09:42 | 海外の医療健康情報

Vol.46  飲酒運転、類は友を呼ぶ

友人が飲酒運転する人は自分も飲酒運転する可能性が高い

米国・ミシガン大学のR.ビンガム準教授の研究によると、飲酒運転をする人は飲酒や飲酒運転を肯定する友人を持っており、飲酒運転に伴う否定的な結果(事故や逮捕、免停)などのリスクに鈍感なのだそうです。ビンガム準教授は、ミシガン州で運転免許を持ち、飲酒習慣のある3,480人の若者を対象に電話調査を実施しました。調査対象者は過去12カ月における飲酒運転行動によって次の4つのグループに分けて分析されました。(1)一度も飲酒運転したことがない人、(2)1~2杯飲酒して1時間以内に運転した経験が少なくとも1回ある人、(3)3杯以上もしくは酔っている自覚がありながら1時間以内に運転したことのある人、(4)飲酒し酔っ払った状態で運転したことのある人。その結果、飲酒運転のリスクを低く見積もる人は、飲酒運転を肯定する仲間がおり、より攻撃的で非行に走りやすく、喫煙者であることが多かったそうです。この研究結果からビンガム準教授は、政策当局は飲酒運転をする人には飲酒運転に否定的な別の友人ネットワークを作るサポートをすべきであり、それは他の予防策よりも難しいが、飲酒運転防止のためにはより効果的に違いないとしています。
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(Alcoholism: Clinical and Experimental Research 2007年4月号)
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by womanhealth-lab2 | 2007-09-03 12:34 | 海外の医療健康情報

Vol.47 銃の保有率と自殺率には相関関係がある

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米国では家庭での銃の保有率と自殺率に高い相関がみられる

米国・ハーバード大学公衆衛生学部のM.ミラー准教授らは、米国における銃の所有と自殺との関係を調査しました。その結果、すべての年齢層で、性別を問わず、家庭における銃器の所有と自殺の割合に、高い相関がみられたそうです。米国において自殺は主な死因の1つであり、45歳以下に限るとトップ3の1つです。2004年に米国で自殺した3万2439人のうち、半分以上が銃による自殺でした。准教授らは全米50州の銃保有率と自殺率を分析して得たデータから貧困、失業、都市化率、薬物やアルコール依存、精神病などの影響を排除した結果、家庭での銃器保有率が自殺と高い相関があることを発見しました。例えば、家庭での銃器保有率上位15州の自殺率は下位6州の2倍にも上ります。また未遂を含む「自殺」全体の中で、薬物を使用したものは75%ですが、その致死率は3%なのに対し、銃器使用によるものは全体の5%ですが、致死率は90%に達しました。このことから准教授は、すべての家庭から銃器を排除することが、自殺を減らす最も効果的で直接的な対策だと結論づけています。
 (The Journal of Trauma:Injury Infection & Critical Care 2007年4月号)
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by womanhealth-lab2 | 2007-09-03 12:32 | 海外の医療健康情報