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Vol.45 太極拳は帯状疱疹ウイルスに対する免疫力を強化する

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米国・UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のM.アーウィン教授らの研究で、太極拳のゆっくりした動きを中心とした身体運動が、高齢者の免疫力を強化し、帯状疱疹を引き起こすウイルスに対するワクチンの効力を高める働きがあることが明らかになりました。高齢者に多く見られる帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされ、激しい痛みを伴う水泡が生じる病気ですが、これは子供の頃にかかった水ぼうそうのウイルスが体の中で休眠状態となり、高齢になって免疫力が低下したときに発症するものです。教授らは、帯状疱疹ワクチンを投与された112人の高齢者を2グループに分けて比較しました。1つは週3回の太極拳を25週間継続させたグループ、もう1つは単に健康教育の講義に出席しただけのグループです。実験の結果、25週目において太極拳グループの高齢者は、講義グループに比べて帯状疱疹ウイルスへの免疫レベルが2倍になっていたといいます。また、身体的にも精神的にも、太極拳グループのほうが明らかに良好でした。高齢者に対するワクチンの効果は、若い人よりも弱いことから、この
研究結果は、高齢者のインフルエンザワクチンなどへの効力を高めるアプローチになる可能性もあるのではないかと期待されています。
(Journal of the American Geriatrics Society 2007年4月号)
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by womanhealth-lab2 | 2007-07-29 10:32 | 海外の医療健康情報

Vol.44 仕事上の緊張が肥満リスクを高めている

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仕事のストレスがたまればたまるほど、男女の別なく体脂肪もたまりやすいことが、英国・Royal Free and University College医学部のE.ブルンナー博士らの研究で明らかにされました。博士らの調査は、仕事上の緊張(職務ストレス)の度合を、求められる仕事の量、裁量権の有無、周囲からのサポートの有無の3つの観点から測るもので、調査開始時点で35~55歳の男性6,895人と女性3,413人を対象に、19年間にわたって行われました。その結果、これらの3点においてストレスを感じている人は、まったくストレスを感じていない人に比べて、73%も肥満になる確率が高いことがわかりました。さらにこの調査では、男性のウェストサイズが102cm、女性では88cm以上を中心性肥満と定義しましたが、ストレスを感じている人たちは、中心性肥満になる確率が61%も高かったといいます。また、3つのうち2つの点でストレスを感じている人は、肥満リスクが24%、中心性肥満リスクが41%高くなっていました。博士らは、仕事上の心理的負担の大きさと周囲のサポートの少なさが、肥満の原因として大きな要因であることは確実であるとしています。
American Journal of Epidemiology 2007年4月1日号
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by womanhealth-lab2 | 2007-07-29 10:16 | 海外の医療健康情報