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Vol.43 完璧な日焼け“小麦色の肌依存症”



c0079228_8382182.jpg米国シアトル・ワシントン大学のホーナング博士らの研究で、小麦色の肌を目指して行う日焼けには、タバコやアルコール飲料と同様に、依存症を引き起こす可能性があることがわかりました。

「紫外線による日焼けは皮膚がんなどを引き起こす危険性があるため控えるように」と、皮膚科医が何度アドバイスしても言うことを聞かない患者がいることから、日焼けせずにはいられないタイプの人がいるのではないかと推測したホーナング博士らは、385人の男女大学生を対象に日焼けに対する考え方や習慣と依存性を調べるための質問紙調査を実施しました。

これまでの研究で、紫外線には人に恍惚感を与え気持ちよくさせる働きを持つエンドルフィンなどの物質を、脳内で放出させる作用があることが発見されていますが、博士らの調査の結果、日焼けマシンの使用も含め、日焼けを頻繁に行う学生は、日焼けを目的とするために紫外線を浴びることをやめたくてもやめられない状態であること、またそうした学生が、アルコール依存など、他の依存症の学生と同じぐらいの比率で存在することを発見したといいます。

博士は、日焼けに対して依存症を引き起こすタイプの人間が一定の割合で存在していることから、日焼けマシンの使用や日焼けサロンに対してより厳格な規制が求められるべきであるとしています。
Journal of the American Academy of Dermatology 2007年3月
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by womanhealth-lab2 | 2007-06-11 08:38 | 海外の医療健康情報

Vol.42 男性は肥満度が高くなるほど自殺のリスクが下がる?


c0079228_8345416.jpg男性は、肥満度をあらわすボディマス指数(BMI)が増加するほど自殺率が低下し、身長や運動などの身体活動と自殺率は無関係であるとする研究結果が発表されました。これまでの研究で、男性の肥満とうつ病のリスクの関係は指摘されてきましたが、肥満と自殺率の関係はあまり取り上げられていませんでした。そこで、米国ボストン・Beth Israel Deaconessメディカルセンター(ハーバード大学の教育病院のひとつ)のK.ムカマル博士らは、46,755人を対象に、1986~2002年の長期間にわたり、身長、体重、運
動の状況を繰り返し調査したところ、調査期間終了時点までに131人の自殺者が出ました。その中で、BMIが30以上では、年間10万人あたり13人の自殺者だったのに対して、BMIが21以下の自殺者は、年間10万人あたり52人にのぼりました。これは、BMIが1.0増えるごとに、自殺のリスクが11%下がる計算となります。さらに精神的な健康度も、BMIが増すほど高くなっていました。この結果について博士らは、肥満はさまざまな弊害を伴うことから勧めることはできないものの、この研究を深めることで、自殺防止に対する効果的なアプローチへの洞察が得られるのではないかとしています。
Archives of Internal Medicine 2007年3月12日号
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by womanhealth-lab2 | 2007-06-11 08:35 | 海外の医療健康情報

Vol.40 白髪のパイロットでも、乗客は安心!?


c0079228_6235893.jpg米国・カリフォルニア州パロ・アルトのスタンフォード大学・高齢化臨床研究センターのJ.テイラー博士らの研究によると、旅客機のパイロットの飛行スキルは、定年前の熟年者でも若い人と比べて低下していないことが明らかになりました。
この調査は、40~69歳のパイロット118人を対象に実施されたものです。パイロットは、連邦航空局の格付けによる知識経験レベルで三段階に分けられ、3年間にわたってテストが行われました。その結果、熟年であっても最高水準に位置づけられたパイロットは、3年の間に年齢による衰えをあまり示さず、管制官との通信スキルや着陸スキルにおいても高水準を保ちました。また、より年長のパイロットも、調査の初期段階において若年者に劣る部分はあったものの、3年の間に技量が低下することはほとんどなかったといいます。博士らは、老化による衰えは経験的専門知識の増加によって補えるものであり、チェスのプロや音楽家が高齢でも活躍しているように、パイロットにおいても、専門的知識に基づくスキルは、単に年齢だけで定年制を実施するのではなく、能力ベースの評価にするべきだと指摘しています。さらに、他の専門的知識に基づいた、熟達が求められる職業にも、そうした能力評価ベースによる熟年労働者の定年制が考えられるべきだと結論づけています。
(Neurology 2007年2月27日号)
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by womanhealth-lab2 | 2007-06-11 06:24 | 海外の医療健康情報

Vol.41 家庭内のストレスが多い子供は発熱しがち



c0079228_6284037.jpg家族関係による不安が、しばしば子供の感染症に結びついていることが、米国・ニューヨーク州・ロチェスター大学小児科のM.カサータ准教授の研究で明らかにされました。この研究は、5~10歳の子供169人とその両親を対象に、6カ月ごとに3年間継続して行われたもので、子供の病気や発熱の有無、血液検査の他に、両親のメンタルヘルスなどが調査されました。その結果、成人では通常ストレスにさらされると、免疫システムのナチュラルキラー細胞は減少するのに対して、子供たちはストレスにさらされるとナチュラルキラー細胞が増加することがわかりました。

カサータ准教授は、この発見に自分自身でも驚いたと話しています。なぜならこの研究結果は、子供の免疫機能が大人と異なり未熟である可能性があり、家庭内の家族関係による慢性的なストレスが、子供の免疫系に影響を及ぼし感染症に対する感受性を高めていることを示しているからだといいます。今後の研究で、どのようなタイプの家庭内ストレスが、子供の免疫系に影響するのかを詳しく理解できれば、子供の健康のために必要な、家庭内ストレスを減らすための介入方法や、家庭内ストレスマネジメントの方策も可能になるとしています。
(Archives of Pediatric and Adolescent Medicine 2007年3月号)
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by womanhealth-lab2 | 2007-06-11 06:24 | 海外の医療健康情報