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Vol.39 歯周病の妊婦は早産や低体重児を出産するリスクが高い


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  フランス・トゥールーズ歯科大学のJ.N.ヴェルニュ博士らは、合計7,151
  人の妊婦(うち1,056人が早産または低体重児を出産)を対象に、17の研究
  を行い、分析した結果、歯周病の妊婦が早産または低体重児を出産する確
  率が、歯周病でない妊婦の約3倍もあることを発見しました。
  数値を詳しく分析すると、早産する確率は2.27倍高く、さらに低体重児を
  出産する確率は4倍を超えたといいます。博士らは、まだ若干、歯周病と
  早産、低体重児出産との関係性に不透明な部分があるので、今後一層の詳
  しい研究が必要であるとしています。
  また、米国・ペンシルベニア大学のD.スタミロ博士は、これが複数の研究
  を分析して得られた数値であることから、この結果からだけでは、歯周病
  が原因とは言い切れないと指摘しています。一方で、早産や低体重児出産
  の予防のために、歯周病の治療が役立つと言うことまではできないが、い
  ずれにせよ口腔の衛生が妊婦にとって必要であり、重要なことに変わりは
  ないとも述べています。
  (American Journal of Obstetrics & Gynecology 2007年2月号)
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by womanhealth-lab2 | 2007-05-25 09:09 | 海外の医療健康情報

Vol.38 アルコール依存症患者は、人の気持ちを正しく読み取るのが苦手

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ベルギー・ブリュッセル自由大学のM.L.フォイジー博士らの研究で、重度のアルコール依存症患者は、他人の表情から感情を読み取る能力に問題を抱えている場合が多いことがわかりました。人の気持ちや感情の動きを顔の表情から読み取る能力は、非言語的コミュニケーションの基本であり、社会性をもって上手に生活するために欠くことのできないものですが、アルコール依存症患者は、相手の表情の変化が意味することを正しく読み取れない場合が多いといいます。博士らは、アルコール依存離脱施設の長期プログラムに参加した49人を対象に、表情の読み取り能力を一般の人々と比較する実験を行いました。実験内容は、怒り、悲しみ、幸福などの異なる顔の感情表現を写した16枚の写真を見せて、それを読み取るというものです。その結果、アルコール依存症患者は、顔の表情から情動の強さを過剰に読み取る(普通の人よりもより激しい感情表現として受け取る)傾向が強く、アルコール依存症患者の得点は、開始直後だけでなく、断酒3カ月後も低いままでした。また、参加直後に断酒から脱落した27人のテスト結果が最も悪かったといいます。これらの結果から、博士らは、表情の読み取り能力は、アルコール依存症患者の回復力を予測する指標となる可能性があるとしています。
(Alcoholism: Clinical & Experimental Research 2007年3月号)
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by womanhealth-lab2 | 2007-05-25 09:04 | 海外の医療健康情報

Vol.37 子供の約40%が有害アダルトサイトを閲覧

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米国・ニューハンプシャー大学のジャニス・ウォラック助教授らの研究で、米国でインターネットを利用している10代の子供の約40%が、意図せずにネット上でポルノ画像やヌード画像を目にしていることが明らかになりました。ウォラック助教授は、2005年3月からの3カ月間、インターネットを利用している10~17歳の子供たち1,422人にインタビュー調査を実施しました。その結果、調査対象の42%が、過去1年間にネット上のポルノグラフィー(裸や性行為の写真・動画)に遭遇したことがあると答え、そのうち34%は見たくないのに見てしまったと回答しています。16~17歳では、意図して見たことがあると回答した男子40%に対し、女子はわずか8%でした。また、フィルタリングソフトが使われていた場合は、ネットポルノに接する割合が約40%低下していました。調査の結果、ポルノを目にしてしまった子供の5%は、非常に驚いたと答えていますが、ウォラック助教授は、これを有害と決め付けるのは時期尚早であり、このことがどのような悪影響を子供に与えているかを知るためには、さらに詳しい調査が必要だとしています。
(Pediatrics 2007年2月号)
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by womanhealth-lab2 | 2007-05-25 09:02 | 海外の医療健康情報

Vol.36 鳥インフルエンザ患者の90%が40歳以下

鳥インフルエンザ患者の約90%は40歳以下
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世界保健機関(WHO)の調査によると、これまでの鳥インフルエンザ患者の89%が40歳以下であり、そのうちの60%が死亡していることが明らかになりました。2003年のH5N1型鳥インフルエンザの流行以来、これまでに10カ国で262人の感染者が確認され、そのうち166人が死亡しています。調査によると、感染者の52%は20歳未満で、全体の89%が40歳以下という結果でした。また10~19歳の致死率が最も高く、感染者の76%が死亡している一方、50歳以上の死亡率は40%でした。WHOでは、このことが直ちに、H5N1ウイルスが若年層に対してより強い影響力を持つことを証明するわけではなく、いくつかの理論的アプローチが必要だと強調しており、H5N1ウイルスに対する年齢による免疫反応系の作用の違いによるものか、また多くのアジア諸国で、感染した鳥と頻繁に接触する(鳥や鳥肉を扱う仕事につく)機会が若年層で高いためなのか、その理由についての分析・研究が、今後の課題であるとしています。



Weekly Epidemiological 2007年2月9日号
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by womanhealth-lab2 | 2007-05-07 08:26 | 海外の医療健康情報

Vol.35 女性は男性の汗のニオイで興奮する?

女性には男性の汗の匂いが何よりも効果的
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米国・カリフォルニア大学バークレイ校の研究チームが、女性は男性の汗の中に含まれるアンドロスタディエノン(androstadienone)という物質の匂いをかぐことで、より高い性的興奮、心拍数の増加を示し、それと同時に身体・精神の活動に重要な働きをするホルモンであるコルチゾルの分泌が盛んになることを発見しました。これまでも、男性の汗の匂いが、女性に性的興奮などの影響を与えることは知られていましたが、ホルモンレベルでの変化を直接立証したのは初めてです。実験は、48人の女子大学生(平均年齢21歳)を被験者とし、アンドロスタディエノンの匂いをかいだ後に、唾液中のコルチゾル値を計るというもので、その後、比較対照するためにイースト菌の匂いによる同様の検査も行なわれました。その結果、アンドロスタディエノンの匂いをかいだ場合は、15分以内にコルチゾル値が増加し、1時間継続しました。また、明らかに血圧、心拍数、呼吸の増加がみられ、気分が良くなるなど、性的に高揚したと報告されています。一方で、イースト菌をかいだ場合には、何も変化はみられませんでした。研究チームによると、汗の他の成分も似た働きをする可能性があり、さらに研究を進める必要があるとしています。
The Journal of Neuroscience 2007年2月7日号
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by womanhealth-lab2 | 2007-05-07 08:24 | 海外の医療健康情報

Vol.34 嗅覚の衰えはアルツハイマー病の兆し?

嗅覚の衰えはアルツハイマー病の予兆!?
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米国・シカゴのラッシュ大学医療センターのR.ウィルソン博士らの研究で、慣れ親しんだ香りや臭いを正しく識別できなくなることは、アルツハイマー病の初期症状の可能性があるということが分かりました。博士らは老化と記憶の研究中に、被験者として参加しながら亡くなった129人の高齢者(死亡時の平均年齢87.5歳)の脳を解剖しました。亡くなった被験者らは実験参加中、12種類の嗅覚識別検査を受けており、検査の得点は正誤によって0~12点で評価されました。この検査結果と解剖所見、性別や年齢の要因を考慮に入れた分析結果から、嗅覚テストの得点が低下するにつれ、脳の器質的な衰えも増すということが明らかになりました。博士は、慣れ親しんだ香りや臭いが分からなくなることは、アルツハイマー病の早期に見られるサインであると指摘しています。つまり、痴ほうや記憶障害がまだ始まっていなくても、その可能性のある人たちに対して、嗅覚テストはアルツハイマー病の早期発見に役立つはずだということです。
  (Journal of Neurology, Neurosurgery & Psychiatry 2007年1月号)
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by womanhealth-lab2 | 2007-05-07 08:22 | 海外の医療健康情報