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Vol.10 オメガ3不飽和脂肪酸の状態が自殺リスクを予測?

ニューヨーク、コロンビア大学のJ.マン博士らの研究によると血清ドコサヘキサエン酸濃度の水準とオメガ3オメガ6不飽和脂肪酸の比率が、大うつ病の患者の自殺行為を予測するという

博士らは33人(うち53%が自殺未遂経験者)の大うつ病患者を被験者に調査したところ、リン脂質中のドコサヘキサエン酸の比率がより低く、オメガ6とオメガ3の比率を比べたところ、オメガ6の比率が高いことが、自殺行為を予測する指標となったという。

今後この結果がさらに詳しく、立証されれば自殺リスクを減らすために意味を持つだろうとしている。

the American Journal of Psychiatry 6月号より

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【豆知識】ちなみにオメガ3とオメガ6は、ともに血液の浄化に不可欠な不飽和脂肪酸
オメガ6は、植物の種子油(コーン・大豆・紅花・ひまわり油など)や肉、卵、乳製品に含まれている。オメガ6からは、血流を促進したり、血圧を下げたり、白血球を活性化させるアラキドン酸という物質が作られる。

一方オメガ3は不足すると、イライラしたり、集中力が低下するといわれ、心臓疾患に効果があるとされるEPA、DHAなどを作り出す。青魚にもEPA、DHAが豊富に含まれているため、直接食べるとより効果的にEPAやDHAが摂取できる。

オメガ6が増えすぎると、炎症反応を敏感にさせ、痛みや腫れを悪化させるが、オメガ3には、炎症を緩和させる働きがあるため、オメガ6とオメガ3のバランスは、体にとても重要だと言われている。 
By 宇山恵子
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by womanhealth-lab2 | 2006-07-24 12:13 | 海外の医療健康情報

Vol.9 ボトックス注射がうつ病治療に効果がある!?

c0079228_182758.jpgアメリカ・メリーランド州で皮膚科と美容整形を専門とするE.フィンツィ博士らによると、大うつ病と診断された患者10人に対し、眉間のしわを消すためのボトックス注射をしたところ、2ヵ月後、9人の患者の抑うつ症状が解消し、残る1人も気分が改善したと報告。

博士らは、うつ病患者がよく眉をひそめることから、表情も感情の原因になるのではないかと推測しました。眉をひそめることをボトックス注射によって抑制すれば、抑うつ症状を改善できるのではないかと考え、試験的に行ったところ、上記のように効果が確かめられたそうです。

Dermatologic Surgery. 5月号より
By 宇山恵子
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by womanhealth-lab2 | 2006-07-12 18:27 | 海外の医療健康情報

 Vol.8 アジアのパラドックス~緑茶とがんと心臓疾患の関係

c0079228_18255540.jpgアジアでは喫煙率が高いにもかかわらず心臓血管障害とがんの死亡率が低いことから、このことを欧米の研究者たちは「アジアのパラドックス」と呼んでいる。

エール大学医学部のB.サンピオ博士らはこの「アジアのパラドックス」が、緑茶の消費と大きな関係があると考え、緑茶に関する100以上の実験研究や臨床研究をレビューしたところ、アジアでは1人あたり平均1日1.2ℓの緑茶が消費されており、それに含まれるEGCG(エピガロカテキンガレート)がLDL(低密度リポタンパク質)の酸化を妨げていることを始めとして、心臓血管障害の予防に寄与していることが分かったという。

また、EGCGは腫瘍の成長を妨げ、消化器官の機能やアルコールの代謝や腎臓、肝臓、膵臓の機能を高め、炎症を鎮め、精神的な安定にもプラスの作用があることが明らかになったとしている。

博士らは緑茶の効用を実証するために細胞レベルでさらに研究する必要があるとしているが、緑茶のさまざまな慢性疾患に対する効能ははっきりしていると言っている。

Journal of the American College of Surgeons 2006年5月号  
By 宇山恵子
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by womanhealth-lab2 | 2006-07-12 18:20 | 海外の医療健康情報

Vol.7 1時間の音楽が慢性痛に効果

c0079228_18174491.jpg米国・クリーブランド・クリニック財団のS.シードレッキ博士ら研究者は、6年以上変形性関節炎や慢性関節リューマチで苦しんできた患者で、がんや他の精神疾患がない人60名を対象に3グループに分けて実験を行ったところ、1時間音楽を聴いたグループの患者(患者が好きな音楽を聴いたグループと研究者が決めた音楽を聴いたグループの2つ)は、音楽を聴かなかったグループの患者に比べ、痛みが20%、抑うつ感が25%減少したと報告したそうです(好きな音楽を聴いたグループと、決められた音楽を聴いたグループでの差はないそう)。

博士らは音楽を聴くことの効果を示す研究はこれまでもたくさんあったが、この研究で患者が音楽を聴くことで痛みや抑うつ感を減少させ、自己のパワーの増大を感じることが明らかにされ、また音楽がヘルスケアにおける重要な役割を持つことを証拠付けるものだとしている。具体的にどんな曲目を聴かせたのか、気になるところです。質問を送った上で、回答があれば紹介します。

Journal of Advanced Nursing 6月号より
By 宇山恵子
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by womanhealth-lab2 | 2006-07-12 18:17 | 海外の医療健康情報

Vol.6 摂食障害や完全主義の女性は産後うつになりやすい

c0079228_18151689.jpg米国、ヴァージニア・コモンウェルス大学のスザンヌ・マセオ博士らの研究によると産後抑うつ症は、摂食障害の経験と高い相関を持つそうです。

博士たちは1119名の女性を対象に10年間に渡り複数の質問紙を使用して調査したところ、産後抑うつ症になる女性は摂食障害、とくに神経性大食症経験者で3.5倍、神経性無食欲症で2.8倍、そうした経験を持たない女性より罹患しやすかったという結果に。

また一緒に実施された完全主義を測る質問調査の結果から、産後抑うつ症になる女性は、誤りを犯すことを心配しがちな完全主義の性格特性を有することも分かりました。

博士らは医師が産後抑うつ症の予防のために妊婦の摂食障害経験の有無と完全主義的な傾向を事前に把握することを勧めています。

the International Journal of Eating Disorders 4月号より
By 宇山恵子
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by womanhealth-lab2 | 2006-07-12 18:15 | 海外の医療健康情報

Vol.5 コーヒーが女性の心疾患リスクを減らす?

c0079228_18133262.jpgノルウェー・オスロ大学のアンデルセン博士らによると、過去15年間に41000人以上の女性を調査した結果、コーヒーを飲むことが心臓血管障害のリスクを減少させていることが分かったそうです。

米国アイオワ州で閉経後の55歳から69歳までの女性を15年間に渡って調査したところ、一日に1~3杯のコーヒーを飲んでいた閉経後の女性と、飲まなかった女性を比較すると、心臓血管障害での死亡率が76%、他の炎症性の障害での死亡率が72%と、コーヒー摂取の予防効果がみられました。

博士は調査対象の女性たちにとって、コーヒーを飲むことが主要な抗酸化食品の摂取であり、その抗酸化作用が閉経後の女性の心臓血管障害や他の炎症性疾患などのリスクを低減させたと分析しています。

the American Journal of Clinical Nutrition 5月号より
By 宇山恵子
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by womanhealth-lab2 | 2006-07-12 18:13 | 海外の医療健康情報

Vol.4  肥満遺伝子の検査って?

 「食べても太らない体質」「なかなかやせない体質」などとよく言いますが、実はこれ、私たちが親から受け継いでいる遺伝子タイプと密接に関係しているようです。

c0079228_1894747.jpg特に日本人の約35%が食欲を低下させる働きを持つβ3アドレナリン受容体をつかさどる遺伝子に異常があり(これを別名「肥満遺伝子」とも言いう)、それが原因で通常の基礎代謝量よりも200キロカロリーも少ないのだそう。

これは米国に住むピマインディアンに糖尿病と肥満が多い原因を研究するうちに発見されました。日本人とピマインディアンは同じモンゴロイド系の民族だから肥満遺伝子を持つ人が多いのかも。

ちなみに、肥満遺伝子の検査は一部の病院や検査キットなどを購入して行うことができ、金額の目安は30000円前後です。ただし、肥満遺伝子の有無以上に大切なのは、生活習慣です。結果に一喜一憂することなかれ。
By 宇山恵子
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by womanhealth-lab2 | 2006-07-12 18:11 | 海外の医療健康情報

Vol.3 サプリメントによるビタミン過剰症に注意しよう

からだにいいと思いながらサプリメントをのんでいたつもりが、実は摂り過ぎて体調不良になる場合もあります。

c0079228_187210.jpgそれが「ビタミン過剰症」で主に、ビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性ビタミンを大量に摂取した時に、余分なビタミンを肝臓で排泄する機能が間に合わずに起こります。

症状としては頭痛、吐き気、食欲不振、皮膚のかゆみなどで、ビタミンDを多く摂り過ぎると骨がもろくなることも。自分ののんでいるサプリメントの量をしっかり把握して注意しましょう。 
By 宇山恵子
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by womanhealth-lab2 | 2006-07-12 18:07 | 海外の医療健康情報

Vol.2 大人の骨も3~4ヶ月で新陳代謝するってホント?

c0079228_1713813.jpg成長が止まってしまったら骨はじっと眠ったままで、後はひたすら老化するだけ、と思っていませんか?

いいえ、私たちの体にあるおよそ200個の骨は、古い骨を壊し、カルシウムを貯蔵する破骨細胞と、新しい骨を作る骨芽細胞の働きで、骨全体の5%程度が新陳代謝を繰り返しています。

65歳以上の1/3が骨粗しょう症という現状。その原因は加齢とともに骨芽細胞が減少するからだと言われています。

少ない骨芽細胞で、骨の健康を維持するためには、カルシウムを摂取したり運動することによって細胞に刺激を与えたり、エストロゲンというホルモンを補充するなどの方法があります。
By 宇山恵子
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by womanhealth-lab2 | 2006-07-12 17:13 | 海外の医療健康情報

Vol.1 フランスでも360万人が悩む「酒さ(しゅさ)」とは? 

酒さ(しゅさ)とは、ちょっと聞き慣れない言葉ですが、正式名称は「酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎」といいます。

皮膚が薄くなり、毛細血管が浮き出て、お酒を飲んだ時の赤ら顔のようになり、口のまわりにニキビのようなぶつぶつができるのが特徴です。

c0079228_17101654.jpg副腎皮質ホルモンを顔に塗り続けた時の副作用が主な原因ですが、ストレス、化粧かぶれ、顔の洗い過ぎなどの誤ったスキンケア、顔を剃った時のカミソリ負け、皮膚についた寄生虫、刺激物や香辛料の多い食事の摂り過ぎなども原因と考えられています。

アメリカでは1000万人以上、フランスでは360万人以上がこの病気に悩んでいるものの、治療を施しているのは60万人足らずであり、この病気が原因で、精神的に落ち込んだりするケースも少なくないと言われます。

(2006年3月18日付 「フィガロ・マガジン」より)
By 宇山恵子
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by womanhealth-lab2 | 2006-07-12 17:10 | 海外の医療健康情報