カテゴリ:海外の医療健康情報( 142 )

姿勢を良くするとストレスに強くなる!

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米国・南カリフォルニア大学(USC) Marshall School of BusinessのScott Wiltermuth博士らがJournal of Experimental Social Psychology 2011年7月7日オンライン版に発表した研究で、人は胸を張って背筋を伸ばした良い姿勢でいる方が、猫背の前かがみなど悪い姿勢をとっているよりも、より痛みやストレスに耐える力が強いことがわかりました。

博士らは胸を張った良い姿勢をとると、男性ホルモン値が上昇し、実際に力があり、自信を持つ人と同様のリスク・テイキングな行動を取るなどの結果を得た先行研究があることから、その人のとる姿勢の違いで、痛みやストレスに対する感覚的な変化が生じるのかどうか、実験によって確かめました。

一つ目の実験では、①顎を上げ胸を張って周囲を見下ろすかのような自信満々の姿勢と、②普通のまっすぐな視線の姿勢、③猫背でうつ向いてがっかりしたような姿勢、それぞれの姿勢で痛みに耐える力に変化があるかどうかが調べられました。

その結果、①の姿勢の時が最も痛みに対するストレス耐性が高く、痛みを感じ難く強くなっていることがわかりました。

二つ目の実験では、2人のペアの一方の姿勢が、もう1人の仲間の痛みの感じ方に、影響を与えるかどうかが調べられ、実験の結果、仲間が①の胸を張った姿勢の時のほうが、③の猫背の姿勢の時よりも、より痛みに耐えるストレス耐性が高まることがわかりました。

こ の両方の実験験結果から博士らは、苦しい時や痛い時には姿勢も縮こまってしまいがちですが、こういう時ほど顎を上げ、胸を張った堂々とした姿勢をとったほうが、感覚的にも感情的にも、痛みに耐えられるようになり、事態がその人にとって、また仲間にとっても、よりストレスフルに感じられなくなるはずだとしています。

医療ジャーナリスト 宇山恵子

Journal of Experimental Social Psychology 2011年7月7日オンライン版
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by womanhealth-lab2 | 2011-07-30 09:57 | 海外の医療健康情報

周囲の人に愛されている人は金銭欲が少ない

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守銭奴や業突張りという言葉で連想されるのは「協調性がない、嫌われ者」というイメージがありますが、愛されなかったり嫌われていたりすると感じている人ほど、物やお金の価値に執着し、反対に周囲から愛されていると感じて対人関係に信頼と安心感のある人は、所有する物の価値に無頓着である、ということが米国・ニューハンプシャー大学のEdward Lemay博士とエール大学の研究者がJournal of Experimental Social Psychologyに発表した研究で(印刷版近刊予定・オンライン版2010年8月12日)明らかになりました。

博士らは被験者の対人関係の意識レベル(どの程度、他者から愛されていると感じているか、受け入れられていると感じているか、など安心感、安全感、被保護感、対人関係の安楽さなど)を測定した上で、その人が実際に持っている物への価値基準や、執着心のレベルを、毛布とペンを使用した実験によって測定しました。

実験の結果、自分が周囲から愛されていると感じておらず、安全感・安心感に乏しい人は周囲から愛され守られていると強く感じている人に比べて、毛布やペンの金銭的価値を5倍以上高く評価していました。

博士はこの結果から、なぜある人がもはや不要になった物に執着したり、相続物や遺品に執着したりするのかに関する背景の心理への理解が進んだと同時に、心的障害としての貯蔵症や強迫貯蔵症(ニュースで取り上げられるゴミ屋敷の住人などが、この障害の可能性が高い)の人を援助するために新たな有用な知識が得られたのではないかとしています。

医療ジャーナリスト 宇山恵子

University of New Hampshire プレス・リリース2011年3月3日
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by womanhealth-lab2 | 2011-03-17 20:45 | 海外の医療健康情報

Vol.140 褐色脂肪細胞を増やすタンパク質

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わたしたちの体にある脂肪細胞には、「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」があります。「白色脂肪細胞」は、余分な脂肪を必要な時にエネルギーに換えるために貯蔵されている細胞で、体全体に分布する皮下脂肪とお腹周りの皮下脂肪よりも内側、内臓周辺につく内臓脂肪があります。白色脂肪細胞が増えすぎると肥満になり、特に内臓脂肪が増えすぎることで代謝の異常を引き起こします。

一方、褐色脂肪細胞は、体温調節のために脂肪細胞をエネルギーに換えて燃焼し、放出する働きを持つ脂肪細胞。成人の褐色脂肪細胞はわずか40g程度しかなく、生まれたときが最も量が多く、成長と共に次第に減少します。首、肩甲骨、心臓、腎臓などの周辺に分布し、運動や寒さなどで少し増えるといわれています。褐色脂肪細胞が少ないと、エネルギーの産生が低く、基礎代謝量も少ないそうです。

このような褐色脂肪細胞の性質から、肥満予防や肥満治療のために、褐色脂肪細胞を増やす方法についてさかんに研究されています。

アメリカ・ボストンのディナ・ファーバーがん研究所のブルース・シュピーゲルマン博士らが、オンラインの『Nature』に発表した内容によると、分子スイッチによって、褐色脂肪細胞を作り出すスイッチをオンできる可能性が発見されたそうです。

褐色脂肪細胞が赤ちゃんのうちに多く、成長すると少なくなるのは、寒いときに「小刻みに震える」ことによって体温を上昇させることができない赤ちゃんが、寒いときに褐色脂肪細胞を分解してブドウ糖と熱を作り出すことで、寒さを凌げるように蓄えられたと考えられます。

以前は、大人になると、褐色脂肪細胞は働かなくなるとされていましたが、最近では運動や寒さの刺激で増やすことができるといわれています。

さらにシュピーゲルマン博士らの研究では、PRDMというタンパク質が、褐色脂肪細胞の前駆細胞を増やすことに関係していることがわかりました。しかしこの作用には、もう1つのタンパク質が必要で、これがC/EBP-βで、この2つのタンパク質を結合させることで、筋肉前駆細胞を褐色脂肪細胞に換えることができることが解りました。

どちらか一方のタンパク質だけでは褐色脂肪細胞は増えず、2つを結合させることにより増えることが、マウスの皮膚細胞の移植によって確認されました。

この結果について、シュピーゲルマン博士は、さらに多くの信頼性の高い研究結果が必要だが、患者の組織を採取して、褐色脂肪細胞を増やし、それを移植したり、同じような効果を持つ自然由来のホルモン成分や、薬を開発することによって、肥満や糖尿病の治療に活用できるかもしれないことを示唆しています。
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by womanhealth-lab2 | 2010-06-01 11:48 | 海外の医療健康情報

Vol.139 妊娠中の大気汚染と子供の知能

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アメリカ・コロンビア大学のフレデリカ・ペレーラ博士らが、オンラインの『Pediatrics』に発表した研究結果によると、母親が妊娠中の大気汚染が、生まれてきた子供たちの知能の発達に悪影響を及ぼしているかもしれないことがわかりました。

この研究は、ニューヨークのサウスブロンクス、ハーレム、ワシントンはいつなどに住む18歳から35歳までの妊婦(黒人とドミニカ系アメリカ人で、タバコは吸わない)249人を対象に、妊娠中から5歳までの成長のようすを観察。

妊娠中に過ごした場所の大気汚染の度合いを3ヶ月間に渡り計測したところ、全体の56.2%が大気汚染のレベルが高い地域に住んでいました。

さらに5歳になった時点で、子供たちの知能検査を行ったところ、大気汚染にさらされていた子供たちは、そうでない子供たちに比べて、約4ポイントもIQ値が低かったそうです。

大気汚染のおもな原因は、多環芳香族炭化水素で、ガソリンなどの化石燃料や炭素系の物質(タバコや脂肪など)を燃やしたときに発生するもので、発がん性が認められているものもあります。

多環芳香族炭化水素は、DNAを損傷したり、酸化ストレスを高めたり、内分泌系を破壊してしまう可能性があり、今回の結果についても、「たった4ポイントのIQの低下だと思わずに、平均値よりも4ポイントも差があることに注目し、原因を解明する価値は十分ある」と他の研究者も述べています。

ペレーラ博士らはさらにこのグループの子供たちが10歳まで成長した時点での調査を継続するそうです。

Primary source: Pediatrics
Source reference:
Perera F, et al "Prenatal airborne polycyclic aromatic hydrocarbon exposure and child IQ at age 5 years" Pediatrics 2009; DOI: 10.1542/10.1542/peds.2008-3506.
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by womanhealth-lab2 | 2010-06-01 11:46 | 海外の医療健康情報

Vol.138 ボケ防止にもなるダイエットとは?


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高血圧予防のための食事メニュー法(DASHダイエット法)が、認知機能の低下もゆるやかにすることが、ユタ州立大学のハイジ・ヴェングリーン博士らによって、国際アルツハイマー病学会で報告されました。

野菜と果物を多く取り、糖分、塩分、赤身の肉を少なくするというダイエット法は、ダッシュダイエットと呼ばれ、高血圧を低下させることがすでに明らかになっています。

今回の報告は、65歳以上の3831人を対象にした、記憶、健康、加齢に関する調査結果をもとに分析されたものです。


実験は、一日に4~5種類の野菜と果物、2~3種類の低脂肪乳製品、2回以下の肉、週に5回のナッツや豆、種子類の摂取をしてもらい、これを11年間継続してもらいました。

その結果、最も忠実にこの食事法を守った人々は、認知記憶に関する機能の低下が、よりゆるやかであることがわかりました。

この結果がダッシュダイエットの食事の内容に関係しているかどうかは、明らかにされていません。

しかしながら、ダッシュダイエットを忠実に実行した人の中に、生活習慣を改善し、禁煙や運動をするようになった人が多いことなども、影響しているかもしれないとのことです。

***
食生活を健康的にすることで、他のところでも健康に気を使うようになったということが、とても大きいようですね。
***

Primary source: International Conference on Alzheimer's Disease
Source reference:
Wengreen H, et al "DASH diet adherence scores and cognitive decline and
dementia among aging men and women: Cache County study of Memory Health
and Aging" ICAD 2009; p. 24.
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by womanhealth-lab2 | 2010-05-25 11:45 | 海外の医療健康情報

Vol.137 1日1、2杯のお酒が認知症を予防する?

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1日1、2杯のお酒をのむことで、6年間にわたり37%も高齢者の認知症リスクを低下させたことが、アメリカノースカロライナ州ウィンストン・セーラムのウェイク・フォレスト大学のケイス・シンク教授らによって、国際アルツハイマー学会で報告されました。

このような“穏やかにお酒を飲む習慣”は、75歳以上の高齢者で、お酒をまったく飲まない人々や、1日2杯以上飲む人々よりも、認知症のリスクが低いことが判明しました。



しかし、このような結果が出ても、博士は、お酒をまったく飲まない人が、認知症予防のためにお酒を嗜もうとすること、さらに軽度の認知症が見られる人の飲酒は推奨していません。

研究は、イチョウの記憶機能に対する効果測定の実験として行なわれ、3069人の75歳以上の男女を対象に、6ヶ月ごとに認知機能の調査を、6年間継続しました。

その結果、388人が認知症と診断され、188人が軽度の認知症と診断されました。1286人が完全な禁酒主義者で、そのうちの55.7%が女性でした。
お酒を飲むグループの39.1%は女性で、お酒を飲むグループの12.3%に認知機能の低下が見られたのに対し、禁酒主義のグループでは20.2%に認知機能の低下が見られました。

調査によると、2587人が“穏やかにお酒を飲む習慣がある人”で、このグループは、お酒を飲まないグループに比べて、37%も認知症のリスクが低かったそうです。

しかし、調査結果を精査して調べると、“穏やかにお酒を飲む”と申告した382人に、約2倍ほど、お酒を飲まない人よりも認知症の進行が早いことがわかり、お酒を飲む量が多すぎると、アルコール性認知症を起こすリスクが高まることを警告しています。

具体的なお酒の種類や量などについても、今後の研究結果が待たれると述べています。

*Primary source: *International Conference on Alzheimer's Disease
Source reference:
Sink K, et al "Moderate alcohol intake is associated with lower dementia incidence: results from the Ginkgo Evaluation of Memory Study (GEMS)" /ICAD/ 2009; Daily Program, July 13, p. 5.
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by womanhealth-lab2 | 2010-05-25 11:35 | 海外の医療健康情報

Vol.136 不老のカギはカロリーオフ?


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米国ウィスコンシンマディソン大学のリチャード・ヴァインドルッヒ博士らの研究によると、カロリー制限は老化を遅くするかもしれないことが、アカゲザルの長期的な観察によって『Science』で報告されました。

カロリー制限による老化の抑制に関しては、ラットやマウスなどのげっ歯類の研究では報告されていましたが、人間により近い霊長類での報告は初めてです。

ヴァインドルッヒ博士によると、1989年に実験を開始し、76匹のサルのうち半分を通常の食事、その半分を30%ほどカロリーを抑えた低カロリー食にして比較しました。

その結果、カロリー制限しないグループでは、糖尿病のサルが5匹、11匹が糖尿病予備軍になった一方で、低カロリー食のサルのグループには、糖尿病になるサルはいなかったそうです。

また、低カロリー食のサルのグループでは、腫瘍の発生が、通常食のグループに比べて50%も少なかったそうです。

さらに、心血管障害についても、通常食のサルのグループに比べて、発症率が半分だったそうです。

また、脳の萎縮についても、カロリー制限をしたサルのグループでは、明らかに萎縮のスピードが遅く、脳の老化がゆるやかであることがわかりました。

ヴァインドルッヒ博士は、カロリー制限したサルのグループが、「内面的な健康を保持するだけでなく、見かけも若々しい」ことを指摘しており、さらに研究を進めてカロリー制限による老化抑制のメカニズムを解明するそうです。

また、博士は、人間にとって食生活を改善して、カロリー制限をすることはかなり難しいことではあるが、この研究を進めることで、新薬を開発して食生活を極端に制限せずに、カロリー制限した場合と同じような効果を発揮して、健康長寿に結びつくようなことも可能かもしれないと示唆します。

Primary source: Science
Source reference:
Colman RJ, et al "Caloric restriction delays disease onset and mortality in rhesus monkeys" Science 2009; 325: 201-04.
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by womanhealth-lab2 | 2010-05-18 11:31 | 海外の医療健康情報

Vol.135 音楽と血圧、心拍数の関係

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イタリアのパヴィア大学ルチアーノ・バーナーディ教授らが、6月30日付の『Circulation』という雑誌で紹介した内容によると、心血管の動きや心肺機能は、音楽の強弱やリズムによって影響を受けることが、音楽療法を用いた実験で明らかになりました。

「音楽が心肺機能や心血管にもたらすメリットをうまく利用して、血圧の上昇を抑制することもできるかもしれない」と博士は述べています。

実験は平均年齢25歳の24人を対象に行われ、被験者の半数がコーラス(歌唱)の経験があり、のこりの半数は音楽のトレーニングを行なったことがありませんでした。

被験者は横になり、リラックスして目を閉じながらヘッドフォンで音楽を聴きました。使った音楽は、

①ベートーベンの交響曲第9番のアダージョ
②プッチーニのトゥーランドットから、叙情的なアリア「誰も寝てはならぬ」
③バッハのカンタータBMW169
④ヴェルディーのオペラ、「ナブッコ」から「行け、我が思いよ」
⑤ヴェルディの「椿姫」から「乾杯の歌」

この結果、音楽のクレッシェンド(だんだん大きくなる)や強調などによって、血圧や心拍数の上昇や血管の収縮などが誘発されたそうです。

特にプッチーニの「誰も寝てはならぬ」は、心血管に与える影響が大きく、バッハのカンタータは、心血管の緊張を緩める効果があるそうです。

研究結果では、コーラス(歌唱)の経験がある人とない人の差は見られなかったようです。

心拍数や血管の収縮(自律神経系の反応)には、音楽の強弱(クレッシェンド)やリズムの速さに同調する傾向があり、この特徴を音楽療法に生かして、心血管障害の治療や予防に役立てることができるかもしれないとバーナーディー教授は述べています。
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by womanhealth-lab2 | 2010-05-18 11:30 | 海外の医療健康情報

Vol.134 片頭痛を起こしやすい中年女性は将来の脳障害のリスクが高い


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アメリカメリーランド州Uniformed Services University大学のアン・シャー博士らが6月24日号の『Journal of the American Medical Association』に発表したアイスランドで行なった研究のレポートによると、片頭痛を起こしやすい中年女性は、そうでない中年女性に比べて、1.9倍も梗塞のような小脳の障害を起こしやすいことがわかりました。

これによって、「片頭痛が中高年女性のその後の小脳血管障害を起こす兆候になるかもしれない」とアン・シャー教授は報告しています。

片頭痛の前兆として約3分の1の人は、ちかちかとした閃光、知覚異常、運動機能の障害、言語障害などを起こします。
最近の研究では、片頭痛が心臓発作や心血管障害の前兆であることがすでに報告されていましたが、シャー教授らは、さらにもっと詳しく血管障害と片頭痛の関係素研究していました。

アイスランドのレイキャビックに住む平均年齢51歳(1967年当時)の4689人の男女が調査の対象で、1967年に最初の調査が実施され、さらにその後、1993年、そして2002年から2004年にかけて、同じ人たちを対象に調査を実施し、MRIで脳のようすを調べました。

この結果、男性の39.3%、女性の24.6%に梗塞の病変が見られました。

さらに片頭痛がある女性の23%に脳の病変が見られ、片頭痛がない女性は14.5%にとどまりました。

この原因についての研究はまだ進められていませんが、教授らは、片頭痛によって自覚症状のない小脳の血管の梗塞が起こりやすくなったり、血管内皮の壊死などとの関連性が指摘されていますが、詳しいことは、今後の研究で明らかにしていくと博士らは報告しています。

Primary source: Journal of the American Medical Association
Source reference:
Scher A, et al "Migraine headache in middle age and late-life brain infarcts" JAMA 2009; 24: 2563-70
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by womanhealth-lab2 | 2010-05-11 11:27 | 海外の医療健康情報

vol.133 低GIの朝食は脂肪の燃焼を早くする

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イギリスのノッティンガム大学エマ・スティーヴンソン博士らが、『the Journal of Nutrition』のオンライン版で発表した研究報告によると、朝食に低GI食を取った女性は、そうでない女性に比べて、60分のウォーキング中に発生する脂質酸化率が増加し、脂肪燃焼がより早く行われていることがわかりました。

低GIの朝食の内容は、麦、大麦、ふすま、全粒粉のパン、脱脂粉乳、リンゴジュース、リンゴ、桃の缶詰、ヨーグルト、ジャガイモ以外の主な野菜などで、血糖値をゆるやかに上昇させる食物のため、糖尿病やその予備軍の人々に推奨されています。

ただし、この研究はかなり小規模の女性のみを対象としたものです。研究に参加したのは、BMIが21.3、平均年齢24歳の女性8人。8人に、第1期には低GI朝食を摂ってもらい、第2期には高GIの朝食を摂ってもらい、その結果を比較しました。

高GIの食事は、コーンフレーク、漂白したパン、ジャム、脱脂粉乳、マーガリン、炭酸入りブドウ糖飲料などを摂ってもらいました。

低GIの朝食は、GI(グリセミック指数)が44、高GIの朝食は78でした。
朝食のカロリーは、それぞれ265キロカロリーでしたが、食物繊維に関しては、低GI朝食が3.5gなのに対し、高GIの朝食は1.5gしかありませんでした。

さらに朝食を摂って3時間後に、60分間のウォーキングを行い、最高酸素摂取量(VO2)の50%になったところで、血液検査と吐く息を採集し成分検査を行いました。

その結果、両方で、食後30分後に血糖値がピークを迎えますが、高GIの朝食のほうが、血糖値が高く、食後3時間にわたって、高い血糖値を示していたそうです。


脂質酸化率は、低GIの朝食は、高GIの朝食の約2倍(7.4g/hに対して3.7g/h)多く、満腹感を感じるグレリンというホルモンの分泌には、違いがありませんでしたが、空腹感に関しては、低GIの朝食を摂った場合のほうが、強く感じないことがわかりました。

今後は、もっと大規模な被験者を対象にして、低GI食と脂肪燃焼について、研究を進めていくそうです。
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by womanhealth-lab2 | 2010-05-11 11:26 | 海外の医療健康情報