アメリカ精神医学会議において、ミシガン州立大学のデール・デメロ博士とアルリック・ホーキンズ博士が行なった研究発表によると、糖尿病、脂質代謝異常、高血圧、肥満症状のある患者は、そうでない患者に比べて、抗うつ薬に対する感受性が低く、薬の効果が出にくいことがわかりました。 博士らは、アメリカのある病院で187人のうつ病患者の心血管リスクを調査したところ、52%が喫煙し、43%が肥満、40%が高血圧、34%が脂質代謝異常、18%が糖尿病でした。 自律神経の機能不全や、炎症性サイトカインの放出、視床下部下垂体から副腎軸の活動亢進(過活動)などが影響して、うつ症状が冠状動脈性心臓病の危険因子になる可能性があるそうです。 また高血圧が、神経回路や、脳の微小血管に悪影響を及ぼすことで、高齢者のうつ病に影響していることも示唆しています。 これらの結果から、栄養や食事の指導や、有酸素運動を行うことが心臓病の予防になり、それがうつ病予防やうつ病の治療にも効果があることを指摘しています。 Primary source: American Psychiatric Association meeting Source reference: D'Mello D, Hawkins A "Do cardiovascular risk factors impede antidepressant treatment response?" APA 2009; Abstract SCR24-070.
by womanhealth-lab2
| 2010-04-20 11:15
| 海外の医療健康情報
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