メラノーマ(黒色腫)の家族歴がある患者さんは、パーキンソン病の発症リスクが高いかもしれないことを、ハーバードメディカルスクールのシャン・ガオ教授らが発表しました。 親か兄弟にメラノーマを発症した人がいる人は、そうでない人に比べて、約2倍も、パーキンソン病を発症するリスクが高いことを教授らが指摘しました。「この結果は、メラノーマとパーキンソン病が同じような遺伝子構造を持つことを示唆しています」と博士は言います。 これまでの研究では、パーキンソン病がメラノーマと関係があることを指摘されましたが、それは色素沈着に関係する遺伝子と2つの病気の発症に関係があること、またそれらの遺伝子がドーパミンの合成能力の低下やメラニンの過剰発生にも関係することが推察されています。 この研究は、パーキンソン病ではない131,995 人を14年から20年ほど追跡調査し、その結果、543人がパーキンソン病を発症しました。 パーキンソン病を発症した543人について、家族のメラノーマ歴、肺がん、大腸がん、前立腺がん、乳がんなどとの関連についても調べた結果、メラノーマの家族歴がある人が多いことが判明しました。 ガオ博士は「メラノーマの遺伝子決定因子が、パーキンソン病を誘発するかもしれない仕組みについて、研究を進めたい」と述べています。 今回の研究について、遺伝子研究レベルでは2つの病気の関連性がわかっていましたが、易学的にも大きな関連性を示唆したということで高く評価されています。 Primary source: American Academy of Neurology Source reference: Gao X, et al "Family history of melanoma and Parkinson's disease risk" AAN 2009
by womanhealth-lab2
| 2009-10-11 11:27
| 海外の医療健康情報
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